金利が変わると株価はどうなる?金利から考える投資戦略

株式投資
株のプロ
株のプロ

長期金利が上昇してきたからグロース株は売ってバリュー株に切り替えようかなあ

ゆうさん
ゆうさん

ん?金利ってなんですか?

株式投資をしていると記事やニュースなどで金利という言葉を目にすることも多いのではないでしょうか。今回は金利とは何か、また金利が変わると株価や債券へどのような影響があるのかまとめてみました。

金利とは何か

金利とはお金を借りた人が、借りたお金に対して追加で支払う利子の割合のことです。例えば金利2%で100万円借りるとなると2万円の利子を払うことになります。金利には、短期金利と長期金利の2種類があります。

短期金利

お金を貸し出す期間が1年以内である場合の金利を短期金利といいます。短期金利は政策金利とも呼ばれており、各国の中央銀行により決められます。短期金利は中央銀行が市中銀行にお金を貸し出すときに課す金利になります。中央銀行は短期金利を調節することで、個人や企業の経済活動を調節しています。

長期金利

一方でお金を貸し出す期間が1年超である場合の金利を長期金利といいます。長期金利は、お金を借りたい人と貸したい人の割合(需要と供給)によって変動します。お金を貸したい人(一般銀行や個人投資家など)に対して、お金を借りたい人(企業や個人)が多ければ長期金利は上昇します。

金利は景気の影響を受ける

短期金利や長期金利は景気の影響を受けて変動します。一般的に景気が良ければ金利は上がり、景気が悪ければ金利は下がります。

景気が良ければ金利は上がる

景気が良い時には、個人の給料が上がり、消費意欲が高まります。車とか家とか買っちゃおうかなって思ったりしますよね!また企業にとってはモノがたくさん売れるようになり、業績が好調になるため、積極的な設備投資や人材採用を行うようになります。このように個人や企業の経済活動が活発になると、お金が必要になり、お金を借りたい人の割合が増えるため長期金利が上昇します。また経済活動が活発なときは、モノを買いたい人が増えることで物価の上昇(インフレ)も起こります。しかし、物価が上昇しすぎると、次第に個人の消費意欲は低下しますし、長期金利の上昇によって企業にとっても資金調達が困難になっていきます。また中央銀行はインフレ率が高まってくると、過度なインフレによる経済悪化を防ぐために、短期金利(政策金利)の引き上げを実施します。短期金利が引き上げられると、市中銀行が資金調達時にかかる金利が高くなるため、個人や企業への貸し出しにおいても金利を引き上げる必要が出てきます。その結果、個人や企業は資金調達がより困難になり、経済活動が抑制され、物価や長期金利の上昇が落ち着きます。

景気が悪ければ金利は下がる

逆に景気が悪い時には個人の消費意欲が低下し、企業業績も悪化します。このような状況では、お金を積極的に借りたい人は少なくなるため、長期金利は上昇しにくくなります。また中央銀行は短期金利(政策金利)を引き下げることで経済を支えようとします。短期金利が引き下げられると、市中銀行が資金調達時にかかる金利が小さくなるため、個人や企業にお金を貸すときにも少ない金利で貸すことができます。これにより、個人や企業の負担を軽減し、個人消費や企業業績の停滞を防ごうとするのです。実際に2020年のコロナショックで景気が悪化したときには、各国でゼロ金利政策が実施されました。

金利は株価や債券へ影響する

金利の変動は株価や債券価格へ強く影響します。そのため、金利の変動から今後の株価や債券の動きを予想することができます。

金利と株価の関係

長期金利が上昇しているときは、景気が良い状況ですから、企業業績UPに伴い、株価も上昇すると考えられます。特にバリュー株に多い景気敏感株の株価上昇が期待されます(そのためグロース株からバリュー株に乗り換える動きが活発になり、グロース株の株価が下がることがあります)。しかし、中央銀行による短期金利の引き上げ(金融引き締め政策)が実施されると、経済活動の抑制に伴い、株価の上昇も抑制されると考えられます。逆に景気が悪化した場面では株価は暴落しますが、中央銀行による短期金利の引き下げ(金融緩和政策)が実施されれば、個人や企業の資金調達が容易になり、経済が回復していくと考えられるため、株価の上昇が期待されます。

金利と債券の関係

債券は国や企業がお金を借りるときに発行する有価証券です。よく「株と反対の動きをする」とか、「株とはシーソーの関係にある」とか言われる債券ですが、長期金利が上昇したときには債券価格は低下してしまいます。例えば金利2%のときにある債券Aを買ったとします(100万円分買ったら毎年2万円もらえる)。その後、長期金利が上昇し、金利3%の債券Bが新たに発行されたとします(100万円分買ったら毎年3万円もらえる)。すると債券Aを売って債券Bに乗り換えたほうがお得ですから、債券Aは人気がなくなり価格は低下します。逆に景気が悪化し、金利1%の債券Cが新たに発行された場合はどうでしょうか(100万円分買ったら毎年1万円もらえる)。この場合は債券Aのほうがお得ですから、債券を買いたい人にとっては債券Aの魅力が上がり、価格が上昇します。このように株と債券は、金利の変動に対して逆の動きをします。

ゆうさん
ゆうさん

景気が良い時には株で稼いで、悪い時には債券で稼ぐってことね

まとめ

金利を理解すると、金利の変動とともに株や債券の価格が今後どう動くかをある程度予想することができるようになります(もちろん実際は為替などを含む様々な要因が複雑に関与しているため簡単ではありませんが)。また今後どのような銘柄に投資していくべきか考える際にも重要な指標になるでしょう。さらに金利の知識は株式投資だけではなく、住宅ローンを組む際などにも必要になり、私たちの生活にも密接に関係しているため、勉強してみるとおもしろいと思います。

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